はてなブログProへの道

ゆくゆくはProへ昇格したいと思っておりますが、いつになることやら、、、

ちょっぴり自慢げな勝海舟さん&勝の錬金術! 徳川銀行!?

明治も10年近くなると新政府の急激な改革に不満を抱く元武士たちが各地で反乱を起こし始めます。しかし

明治政府に最も不満を募らせていたはずの徳川家の元家臣たちはこのような反乱に1人も参加することはありませんでした。


後に勝は士族の反乱について質問され、こう答えています。
「あれだけの不平党を散らすのは訳ないことなんだがね」(海舟座談より)


ちょっと自慢気なこの言葉。巨大な徳川家臣団の不満を平穏に沈めた勝ならではの自信の表れなのでしょうか。

 

勝は生活に困っている家臣だけでなく徳川本家の家計を助けるために様々な工夫をしています。


例えば人呼んで“徳川銀行”


商人から徳川家への献金を元手に家臣たちと金融機関を設立。勝自身が窓口を担当して家臣に低い金利でお金を貸し出しその利息を徳川本家の運営に充てました。


また、町を歩いてこれはという骨とう品を見つけると安く買い集めます。そしてタイミングを見計らって高値で売りさばき徳川本家に納めました。目利きの才能もあったようですね。


実は勝はもともと下町の貧しい旗本の出身です。お金のやりくりで工夫するのは手慣れていました。


勉強のためオランダ語の辞書が必要になった時のこと。
買えば60両300万円。借り手も50万円はする高価なものです。ここで勝は後払いで辞書を借りると2組分丸写しします。そして1組を高値で売り払うことで借用料を捻出したと言います。

 

貧しさの中で培われた勝のお金のやりくり術。そんな苦労した経験が後に徳川家と家臣たちを救う手助けになるとは勝自身も思ってもみなかったでしょうね。

 

 

歴史秘話ヒストリア 俺(おれ)がやらなきゃ誰がやる~勝海舟 第2の人生の使い方~」より

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。