はてなブログProへの道

ゆくゆくはProへ昇格したいと思っておりますが、いつになることやら、、、

衣類のシミ抜きに酒とお酢!ごはん、だいこん、きゅうり!! そしてまさかの胃腸薬!!! マジか!?

寒い冬が終わり少しずつ春の訪れを感じるこれからの時期。その季節の変わり目に皆さん利用する機会が増えるのがクリーニング。

 

クリーニング店の繁忙期とコンビニより多い店舗数

クリーニング店の多くは3月から5月にかけて年間で最も利用者が増えるシーズン。そんなクリーニングんですが皆さん出した衣類がどうやってきれいになって戻ってくるのかご存知ですか。

それにしてもクリーニング店ってここにもそこにもあっちにも。意外とそこら中にあるもんじゃのう!

そう、というのもクリーニング店はお店から300m圏内が勝負と言われています。地域密着のスタイルで多くの店が立ち並び全国のクリーニング店の数はコンビニの約5.5万店をはるかに超える約9万店

なに~!?コンビニの倍近くもあるんか!

 

クリーニング店に出した衣類はどこへ?

今回お話を伺ったのはあるクリーニング店。

あの~クリーニングって出した後 何しとるんか教えてほしいんじゃが・・・。

いいですよ。まず敗れボタン取れ傷シミなどを確認します。それから洗濯表示を見てます。それによって洗濯の方法は違います。お客様の大切なお品物なのできっちり検品してから工場に渡してます。

なに!?工場!

そう、こちらのチェーンではお店ではなく各地の工場でクリーニング。一つの工場におよそ30店舗分の衣類が持ち込まれ多い時には1日3000着以上が洗濯されるんだとか。

おぉなんかワクワクするの!どんなふうに洗濯しとるんじゃ?

まず汗や食べこぼしなどの水溶性の汚れが多い衣類、例えばワイシャツなど。こう言った衣類は水洗いをしていきます。水洗いといってもワイシャツのようなしっかりとした生地の衣類は55℃ぐらいの熱いお湯を使って洗います。食器も水で洗うよりお湯で洗う方がよく落ちるでしょ。

家庭の洗濯機では水道水で洗うことが多いですがこちらの工場ではワイシャツなど強い生地の衣類は熱いお湯で洗濯。更に漂白、抗菌、消臭などの効果が含まれた家庭用としては販売されていないほど強力な専用洗剤が使われており高い洗浄効果が発揮されるんだとか。

そしてここで発揮されるのがプロ御用達の大型洗濯機。ワイシャツだと一度に200枚も洗える優れもの。実はこの工場に毎日数千枚届く衣類のうち半分がワイシャツなんです。

 

シミ抜きのプロ中のプロ“不入流”とは一体?

クリーニングの大敵頑固なシミ。時間がたったシミは普通のクリーニングでは落ちにくいんだよ!

なにい!?じゃあその頑固なシミはどうするんじゃ?

それは長年シミ抜きだけを研究している「不入流(いらずりゅう)」ということろがあります。

ん?イラズリュウ

そう不入流とはクリーニング業界に知れわたるシミ抜きの流派。実際多くのクリーニング店が不入流の看板を掲げており、あらゆる汚れやシミを落とす数々のスゴ技があるんだとか。

不入流の先生は僕と比べ物にならないくらい凄い技術を持っています。

洗濯のプロがそこまで言う不入流・・・よし!さっそく調査じゃ!

全国のクリーニング店が教えを乞うというシミ抜きの達人高橋さんのもとへ。もともときもの屋で染み抜き係を任されていた高橋さんは1980年にシミ抜き専門の不入流を創設。

そのシミ抜きの技法はおよそ1260種類。まさに現在の高度なシミ抜き技術の立役者。

 

しつこい汗ジミがついたワイシャツのシミ抜き

汗ジミが付いたワイシャツのシミ抜きをするということで奥からつぼを持ってきた高橋さん。

ん?なんじゃその秘伝のたれ的なつぼは!

これは「つぼ抜き」と言いってなんでも落とせる魔法の液体です。

こちらは高橋さんが長年の経験をもとに開発したオリジナルの万能薬品。しつこい汗ジミが付いたワイシャツを実際にこの薬品に2時間ほどつけておくと・・・

ドヒャー!こんな簡単にシミが落ちるんか!

この中にはお酢泡盛を入れてます。

そう実はこの液体は主に泡盛など度数の高いお酒とお酢から作られた酸性のもの。アルコールにはシミを浮き出させる効果があり酸性のお酢がそのシミを消してくれるという仕組みなんだそう。

そして酸性の液体は生地の色落ちもしにくいため仕上がりに変な色むらができてしまうこともないんです。この魔法の薬品にかかればおよそ6割のシミを落とすことができるんだとか。

 

手ごわい墨汁のシミ抜き

続いては手ごわい墨汁のシミ。学校の授業などでお子さんの服についてしまうことありますよね。

この墨汁のシミにはこれを使います。

ん?お米!?これで落とせるんか?

実は墨汁が落ちにくいのはその成分であるカーボンが生地の繊維の中に入り込んでしまうため。そこで活躍するのが粘り気のあるご飯粒。

粉せっけんと混ぜて生地に押し当てるとカーボンをお米にくっつけて取り出すことができるんです。

とりもち作戦じゃな!

そして特殊な機械で蒸気を当てると・・・!。

おぉ~!魔法みたいじゃ!お見事!

自然にあるものを使えば簡単に元に戻っていきます。

高橋さん曰く自然についた汚れは自然のもので落とせるそう。

 

しょうゆのシミ抜き

ということでここからは家庭でできる厄介なシミ抜き術。まずは付いてから時間のたったしょうゆのシミ。

これには大根を使います。

大根!?そんなもので落とせるんか?

持ちやすいサイズにカットした大根に固形石鹸をつけてこすることおよそ3分。

もうそろそろ洗濯機に入れられる状態までなってます。

おぉ~すげぇ!ホンマに落ちとる~!!

大根にはしつこいシミの原因となるデンプンやたんぱく質を分解する酵素が含まれており、高橋さん曰くシミ抜きに最適の野菜なんだとか。

こんな便利な物はないんです。大根の特徴は絶対的に生地を傷めないこと。今でも着物とかシルクの洋服などで大根は現役で働きます。

なるほど~!目のつけどころがさすがじゃ!

 

てんぷらの油のシミ抜き

続いてはてんぷらの油のシミ。

料理中に油がはねてしまうのって揚げ物のあるあるじゃからのう。

この嫌な油のシミに有効なのが・・・!!!。

ん?今度はきゅうり?

きゅうりの色素が洋服にうつらないように皮の部分をカット。固形石鹸につけて汚れに押し当てながら少しずつこすりドライヤーで乾かしてみると・・・。

おぉ~!ホンマじゃ!油のシミが消えとるぞ!

きゅうりには脂質を分解する働きがあり油のシミには効果的なんだとか。

洗剤を使うよりも意外ときゅうりの方がうまくいく場合が多いです。

 

最強の敵!カレーのシミ

そして、長年多くのお母さんたちを悩ませてきたあの最強のシミもご家庭にあるもので対応できるんだとか。

カレーは大変だったね。カレーにはしょうゆなどの調味料とかお肉の油、タンパク質とかいろんなものが複合されてはいってます。とてつもなく難しいシミになっていきます。

たしかに!カレーがついたら終わりってよく言うぞ!

でもカレーのシミ汚れに最適なものを見つけたよ!それはね・・・。

どひゃ~!そんなものが~

カレーのシミを落とすのに役立つ家庭にあるものとは。

実はね、カレーの汚れには胃腸薬を使って落とすんだよ!

胃腸薬!?どういうこっちゃ?

胃腸薬の中には食べものの消化を助ける働きがあるのでそれを使っておなかの中で消化するように汚れを落とすんです。

まず生地を傷めないように大根をスポンジ代わりに使って水に溶かした胃腸薬(酵素が主成分のもの)と石鹼を交互につけていきます。そしてこすり続けることおよそ3分。

1度ここで水ですすいでみましょう。

胃腸薬が残らないようよくすすぐ。

たしかにシミが薄くなっとる!

そしてこの作業を繰り返し行っていくと・・・。

はいほとんど落ちてます。

ホンマじゃ!それにしてもようこんなこと思いついたのう!

おなかの中って食べ物を酵素が分解してくれるでしょ?だから汚れの原因を考えておなかの中を再現すれば大抵のものは落ちると思ったんです。

なるほどのう!さすがレジェンド!たいしたもんじゃ!

 

ドライクリーニングってどういうものか知ってますか?

クリーニング店でよく見かける文字このドライクリーニング。これってどういうものか皆さんちゃんと説明できますか。

ん?えっと・・・ドライじゃから・・・全然わからん!店員さん!ちょっと教えてくれい!

ドライクリーニングっていうのは水を使わないクリーニングなんです。

なに?水を使わんクリーニング?

そう、クリーニング店で染み抜き同様よく使用されるドライクリーニングですがその特徴は水を使わないこと。

というのも衣類の中にはコートやスーツなど水で洗うと縮んでしまったりシワになったりするものが意外と多いんです。

けど水を使わんってどういうことじゃ?

洗濯には水ではなく石油系の洗濯液を使うんです。

なにー!石油じゃと!?

ドライクリーニングで使う液体は水ではなく石油から作った洗濯液。この洗濯液が水では落ちない油汚れを溶かしてくれるんです。

けど石油って言われるとなんかヤバそうな気もするが。爆発したりせんのか?

確かに衣類がこすれ合うことで起きる静電気で引火する可能性はあります。

おいおい!物騒なことをサラッというな!

でも絶対にそんなことが起きないように万全の対策をしています。この石油系洗濯液のほかに水溶性の汚れを落とす洗剤がありそこには静電気を起こさないための静電気防止剤も含まれています。

そっちを先に言え!びっくりしたぞ!

ちなみにこのドライクリーニングに使う石油系洗濯液は1リットルでお値段およそ140円。タンクに入っている洗濯液だけでおよそ8万円(タンク容量600リットル×約140円)ととても高額。

そのため
ドライクリーニングの洗濯液は汚れと液を機械で分離させて一度蒸留してから再利用しています。フィルターと活性炭を通ってさらに蒸留機を通って液をきれいにして戻してるので洗濯している液は常に綺麗です。

でもせっかくの服に石油のニオイがついたりせんのか?

乾燥させる際に熱風で湿気と共にニオイも飛ばすのでその心配はないんです。

なるほど~!見えんところでいろんな技術を使ってワシら服をきれいにしてくれたんじゃのぉ~!

 

『有吉のお金発見 突撃!カネオくん「意外と知らないクリーニングのお金の秘密」』より

ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m