野菜と果物の違いってご存知ですか? 実はこれバラバラなんだそうですよ!
野菜と果物の違いってご存知ですか?
正解は、バラバラ。
これはどういうことかと言いますと・・・
園芸学者
「野菜と果物を分類する定義は省庁や学会などによってバラバラなんです。もっといえば、私が研究している農学や園芸学などで野菜と果物の分類が異なるんです。」
野菜と果物の分類の仕方が違うとは一体どういうことなのでしょうか。
そこで各省の重責を担う方々と学会の権威による夢の企画が実現。野菜なのか果物化なのかサミット。
スタッフ
「ちなみに文部科学省でも野菜と果物を分類されているのですか。」
文科省職員
「そうですね。日本食品標準成分表を作って分類しています。」
スタッフ
「まずはイチゴです。」
農水省職員
「イチゴは野菜です。」
スタッフ
「なぜ野菜なんですか。」
農水省職員
「農林水産省では1年で種まきから収穫までを終える草本植物については野菜というふうに分類しています。いちごは草に実がついてそれが1年の間に収穫できるということですので野菜です。」
スタッフ
「甘さとか関係ないんですか。」
農水省職員
「甘さは関係ありません。どのような作り方になるのかがポイントです。」
農林水産省では草になるもので1年以内に種まきから収穫まで終わるものは野菜。2年以上栽培し果実を食べるものを果物としているそうです。
では、文部科学省では。
文科省職員
「文部科学省ではいちごは果物です。食品成分表の中では草になる食物は野菜に分類しているんですけれども、通常の食生活において果物として食べられているものについては果物に分類させていただいております。」
食品成分表は管理栄養士の方が見ることも多いため、わかりやすいように食生活に合わせて分類しているそうです。
園芸学者
「園芸的な分類ではイチゴは野菜に分類されます。食用にする草本植物のことを野菜というわけです。」
イチゴひとつとっても確かにバラバラ。
スタッフ
「続いてはスイカです。」
農水省職員
「スイカも1年で収穫される草本植物です。どんなに甘くても野菜です。メロンも野菜です。」
文科省職員
「スイカもイチゴと一緒で食事で出てくる際にデザートとして出てくる頻度が多いので、やはり果物に分類させていただいております。」
農水省職員
「イチゴ、スイカ、メロンは間違いなく野菜なんですがデザートとして食べられるということですし、こういったものは果実的野菜というふうに分類することもあります。」
スタッフ
「続いてはパイナップルです。」
園芸学者
「果物としましたが、本来、木本植物にできるものを果物ないしは果樹というわけですけれども、このパイナップルは草本植物ですから野菜ともいえる。」
農水省職員
「パイナップルは木になるわけではなく草になるわけですが、2年以上栽培されるということですのでこれは果物ということになります。」
しかし、なぜ分類の定義を統一しないのでしょうか。
園芸学者
「目的が違うから分類が分かれるということだと私は思ってます。」
文科省職員
「私たちの目的という意味では食品の栄養成分情報の提供が目的になります。通常の食生活を意識して分類していくことが非常に重要なのかなと思います。」
農水省職員
「農林水産省は生産面に着目をしています。毎年変えられるもの、ずっと変えられないもの、こういう特性を踏まえて政策を考えていく必要がある。だから我々は1年で収穫できるのかどうか、そういう分け方をしています。」
他にも厚生労働省は食品安全。総務省は消費動向の把握など分類する目的が各省庁の政策によって様々なのです。
ということで野菜と果物の違いはバラバラでした。
『チコちゃんに叱られる!▽野菜と果物』より
ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m