野球のストライクやボールといった判定はいつ頃から?どのような経緯で? まさかの審判の不満の声!
野球のストライクって何?それは・・・
審判の不満の声。
専門家
「そもそもストライクは“打つ”という意味なのですが、野球の審判が言うストライクは“打て”という意味だったのです。」
現在の野球のルールの基礎は1845年にアメリカで生まれました。このときのルールではピッチャーはソフトボールのように下手投げでした。しかもバッターがリクエストしたコースに打ちやすい球を投げれくれるため打つのが当たり前のスポーツだったのです。
専門家
「打つのが大前提でしたので打たずにに見送った球について現在のように審判がストライクやボールといった判定をする必要はありませんでした。」
専門家
「野球の人気が広まって野球チームが増えてくると選手の意識が変わってきます。その結果審判はストライク、つまり打てと叫ばざる得ない状況になったのです。」
1845年~1856年当時のルールは先に21点を取ったほうが勝ちというルールだったため得点が入らないとなかなか試合が終わりませんでした。そのためスムーズに試合を進めることも審判の大事な役割だったのです。
この頃のルールでは空振りを3回するとアウトになりましたが、いい球をいくら見逃してもアウトにはなりませんでした。だからどうしても打ちたいと思ったらピンポイントで得意な球が来るまで見送り続けるということも。
いつまでたっても打とうとしないバッターへの不満がストライク(打て~!)。
専門家
「ストライクはいつまでも打たない打者に対して「いい球なんだから打て!」といった審判の不満の声がきっかけとなったのです。」
こうして1858年からいい球がきたのに打たない打者に対して「グッドボール ストライク」(いい球だ 打て!)と忠告するルールが決められました。
それから少し時が過ぎ“ボール”の誕生の瞬間が訪れます。
試合に勝つためにピッチャーがバッターのリクエストを無視して打ちにくい球ばかりを投げ続けるということが。
いつまでも打ちやすい球を投げないピッチャーに対する審判の不満が「アンフェア ボール」
専門家
「打者が打ちにくい球に対して“アンフェアボール(ズルい球)”と忠告するようになり、のちに略されて“ボール”と言うようになったのです。」
いい球が来るまで打たない、打たれてたまるか。こんな選手が増えると日没までに決着がつかない試合が増えていったのです。
専門家
「こんな試合にならないように、後にアンフェア ボールを9球投げたら出塁できるというルールが生まれ、これが後にフォアボールになります。また、3球いい球を見送ったり空振りしたりすると三振というルールが生まれていったのです。」
こうして野球は打つのが当たり前のスポーツからピッチャーとバッターの駆け引きを楽しむスポーツへと変わっていったのです。
ということで野球のストライクは 審判への不満の声 でした。
『チコちゃんに叱られる!▽野球のストライク』より
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