生き物がエネルギーを使い切って飢え死にしないために身に付けた能力とは!
「なぜ生き物は眠るのか」そんなことを考えたことありますか?
今回はそんな話題。
なぜあなた(生き物)は眠るのか。それは・・・
飢え死にしないため。
専門家
「生き物が眠るのはエネルギーを使い切って飢え死にしないために身に付けた能力なんです。」
専門家
「私たち生き物が生きていくためにはエネルギーつまり食料が必要ですよね。例えば人間はごはんを食べます。それをエネルギーにかえてその中から生きていくために必要なエネルギーを消費していきます。人間は特別何もしていなくても内蔵を動かしたり呼吸をしたりしてエネルギーを使います。それを基礎代謝と言います。残りのエネルギーで私たちはいろんな活動をすることができるのです。」
もし食事でとったエネルギーを使い切らずに余らせると脂肪として蓄えられるので太ります。逆に食事でとったエネルギーを使い切ってしまうと今度は蓄えていた脂肪をエネルギーにかえて使っていくので痩せていきます。
専門家
「現代では人間はいつでもごはんにありつけるので太る痩せるといった話で済みますが、いつごはんにありつけるかわからない自然界ではエネルギーの消費はまさに生きるか死ぬかの問題なんです。」
つまり次にいつごはんにありつけるかわからない状態で、もしすべてのエネルギーを使い切ってしまうと生き物は死んでしまいます。そこで・・・。
専門家
「生き物はよりエネルギーを消費しないで餓死しないための作戦として眠るという行為を身に付けたと考えられます。」
専門家
「突然ですがネズミとゾウの睡眠時間はどちらが長いと思いますか。」
「答えはネズミなんです。ネズミの睡眠時間はなんと14時間くらいもあるんです。」
例えば体長5cmほどのトウキョウトガリネズミは、エサを食べて少しすると動かなくなり眠ったように見えます。そして少しするとまたエサを食べ眠ったように見えます。
このグラフの場合1日で12食、12回食っちゃ寝食っちゃ寝したことになり睡眠時間は1日14時間にもなります。
専門家
「体の小さい動物は良く動き回るため食べたエサのエネルギーをすぐに使ってしまうんです。そのためエサを取る時間以外になるべくじっとしている時間を増やしたんです。これが睡眠の始まりだと考えられています。
「一方、ゾウは動きはゆっくりしています。エサから得たエネルギーは体重あたりで換算するとそこまで消費されていきません。ゾウはわずか2時間ぐらいの睡眠時間でも生きていけると言われています。」
体が大きい生き物は食べる量も多く、食事でとったエネルギーを使ってしまう度合は小さいのでそこまで節約する必要がなく、睡眠時間は短めなのです。
専門家
「今のところ地球上に生きている生き物の中で眠らない生き物はいないんじゃないかと考えられています。」
「例えば昨年、九州大学の研究チームによって顕微鏡レベルの小さな生き物でも眠ることが発見されました。」
クラゲやサンゴの仲間で水辺に住む体長5mmほどのヒドラ。昼間は活発に動いているのに対し夜間は動きがほとんどありません。しかし光の刺激を与えると再び活発に動いたことからこれが眠りということが分かったのです。アメリカではクラゲも眠ることが発見されました。
専門家
「こういう生物もエネルギーを消費しないために眠るという技を身に付けて生き延びたと考えられます。もしかしたら眠りは地球に生命が誕生した直後にはもう備えられていた機能かもしれないですね。」
ということで、あなた(生き物)が眠る理由は 飢え死にしないため でした。
『チコちゃんに叱られる!「チコちゃんにトットちゃんがやってきたスペシャル」』よ
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