なんでアルファベットには大文字と小文字があるかご存知ですか? それは・・・!
『Hatena Blog』
当ブログはこちらを利用しています。今のところ良い感じですよ。ブログタイトルにもあるように、いずれはProへ・・・
今回はこの『Hatena Blog』についてではなく、アルファベットについての話題です。
『Hatena Blog』よく見ると大文字と小文字がありますよね。なんでアルファベットには大文字と小文字があると思いますか?それは・・・
紙を節約するため。
専門家
「アルファベットに大文字と小文字があるのは紙を節約するためなんです。アルファベットはもともと大文字からスタートしたんですけれども、多く書くために、紙を節約するために小型化、小文字化したというふうに考えられています。」
アルファベットの誕生は大文字が先で小文字が後。では、そもそもいつごろできたのでしょうか。
「最古のアルファベットは紀元前1700年ぐらいに今のパレスチナやシリア辺りに発生したとされています。」
「アルファベットのルーツはもともとは絵です。あるものをかたどった絵からきているとされています。」
「例えば『A』は牡牛の頭の部分をかたどったものがルーツと言われます。」
このような象形文字から読みやすさや書きやすさを求めて1世紀ごろに今のようなアルファベットの形になったと言われています。
ちなみに我々はアルファベットと言うと英語を思い浮かべますが、そもそもはアルファベットはローマ帝国が使用していたラテン語を書きあらわす文字なのです。
では、アルファベットに小文字が登場した背景とは。
「今のフランスやドイツの場所にあったフランク王国ですね。ここで出版ブームが8世紀ごろに起こったことが関係しています。」
時は8世紀。西ヨーロッパの大部分を支配したカール大帝はこれからの時代は学問が大事だと宣言します。
すると王国では人々が教養をみにつけるべく、聖書や昔の文献を書き写した書物が量産されるように。
ところが思わぬ壁が立ちはだかるのです。
「今のような紙というのは近代的な技術ですのでまだ当時はなかったんですね。当時は羊皮紙というものはありましたが、これとてやはりかなり貴重なものでした。」
そう、当時の紙は超高級品で学問を広めようにも本が量産できなかったのです。
そうした中カール大帝の前に現れたのがイギリスが生んだ天才神学者アルクインです。
「そこでアルクインが導入したのがこの小文字だったわけです。」
当時人々は紙に文字をたくさん詰め込む工夫として大文字を崩した文字を使用。アルクインはこの崩し文字を小文字にすることで、もっと安く書物を出版できると提案したのです。
この小文字には紙にたくさん書けるよう様々な工夫がされているのです。
「もともと大文字は石に書くというか彫るという形だったんですね。曲線を彫るというのは比較的難しいということになります。ところが紙に書くようになると曲線や幅の狭い文字が書きやすくなっていくということが背景にあります。」
「小文字というのは小さく幅狭にそして比較的曲線も多く書きやすいという特徴があります。」
例えば『A』の場合
「『A』というのは3画で書くわけですよ。これを簡単に書こうとすると省略して書くことになります。次に丸みを帯びてくるわけです。最後にはもっと書きやすくすると。一筆になっていきます。」
「全体として小文字化していきますし幅が狭くなる。そして比較的丸みも帯びやすいということになります。」
他にも『E』や『F」なども小文字になると丸みを帯びて幅が狭くなっていることが歴然です。
こうすることで限られたスペースにたくさんの文字が書けるようになったと言います。
そして、小文字にはもう一つ大事な役割が。
「小文字ができた理由にはもう一つ効率という理由があります。『R』という文字を例にとると
画数も少なく書くスピードも上がり効率も上がるということです。」
大文字に比べて紙のスペースを取らずスピードも速くなる小文字はコピー機のない手書きの時代に効率の良い書き方だと一気に広まったのです。
ということでアルファベットに大文字と小文字があるのは 紙を節約するため でした。
『チコちゃんに叱られる!▽大文字と小文字の謎』より
ここまでお付き合いいただきありがとうございますm__m