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みなさんはアパートとマンションの違いがわかりますか? それは・・・!!

みなさんはアパートとマンションの違いってなんだかわかりますか?
値段?広さ?何か構造的なもの?
正解は・・・

借りるのがアパートで買うのがマンション。

専門家
日本ではアパートとマンションはどちらも一つの建物に複数の住まいが入っている集合住宅という意味で使われいています。

そもそもアパートは英語で集合住宅を表す『Apartment』(アパートメント)から作られた言葉マンション(Mansion)は英語で大邸宅という意味ですが日本ではどちらも集合住宅という意味で使われています。

専門家
「そのアパートとマンションという言葉なんですが先に生まれたのはアパートなんです。」
「なぜマンションが生まれたのか、なぜ区別するようになったのかは日本の集合住宅の歴史をみればわかります。」
「明治時代ぐらいになって大都市にどんどん人が集まったために横ではなくて縦に階を重ねる集合住宅、アパートが誕生したんですね。」

日本で最初に作られたといわれるアパートが1910年東京・上野恩賜公園のそばに建てられた『上野俱楽部』。5階建てで63室あった木造アパートは当時としては異例の高さでした。

専門家
「この上野倶楽部ができてからアパートという言葉が広く一般的に使われるようになります。」

とはいえこの頃全国的にアパートの数はとても少ないものでした。そんな中あることがきっかけでアパートが増えることになります。

それが
関東大震災 1923(大正12)年9月1日

専門家
関東大震災によって多くの住宅がなくなりました。そこで住宅不足を解決するために『同潤会』という機関が作られたんです。」

同潤会は住宅不足の問題を解決するために東京や横浜にガスや水道、水洗トイレなどの最新設備を備えたアパートを次々と建設。かつて東京表参道のシンボルでもあった。同潤会青山アパートもこのころ作られたアパートのひとつです。

その後日本中でアパートの建設ラッシュが起こります。

しかし第二次世界大戦で再び多くの人が住む家を失ってしまうことに。

専門家
「戦後復興に向かう中で都心に人口が集中したため住宅公団が住宅不足解消のために大規模な集合住宅、団地の建設を始めます。高度経済成長期には大きな集合住宅がまるで一つの街のように立ち並ぶマンモス団地が誕生。中でも東京・高島平団地は倍率およそ2000倍の入居希望者が殺到するほど大人気に。

こうした戦後の復興の流れの中で集合住宅の新しい仕組みが生まれます。

専門家
1953年に一つの建物にたくさんある部屋をそれぞれ別の人が買う分譲の集合住宅が誕生します。

それまでの集合住宅は建物全体の持ち主である大家さんに家賃を払って部屋を借りるという賃貸の形がほとんどでしたが、新たに建物の中の部屋をそれぞれが買って持ち主になる分譲という仕組みが生まれたのです。

東京渋谷に誕生した日本初の分譲集合住宅と言われる宮益坂アパートは国民の平均年収がおよそ34万円だった当時、一室の購入価格は80万円から100万円でした。

買うってことは宮益坂アパートはマンションですか。

専門家
当時はまだマンションという言葉がなかったので名前の通りアパートと呼ばれていました。のちに法律上最初のマンションと言われるんです。」
「ただマンションと名前の付いた建物が出てくるのはもう少し先の話なんです。」

やがて建物に豪華なイメージを持たせるため
ハイツ:heights(高台)
コーポ(ラティブハウス):cooperative house(共同住宅)
レジデンス:residence(邸宅)
など様々な名前が付けられるようになり、これと並んで

専門家
「マンションという言葉が使われ始めます。」

日本で初めてマンションと名付けられたのが東京新宿に誕生した『信濃町アジアマンション』。

専門家
この時点ではマンションは名前だけで法的にはアパートとの違いがはっきりしていませんでした。
この後マンションで起こる生活問題などから法律上のマンションの基準が定められます。

賃貸住宅の場合建物全体の持ち主である大家さんが共同スペースの管理や建て替えなどの判断を行っています。

専門家
「しかし分譲の集合住宅はアパートと違って大家さんがいません。そのため共有スペースに関する問題が出てきました。」

例えば廊下に私物の自転車を置いて住人の通行を妨げたり、階段で毎日のように読書をする。さらに住人全員が通る玄関で立ち話をするなど共有スペースで起こる問題をだれが解決するのかはっきりしていませんでした。

その解決策として1962年、部屋の持ち主たちで管理組合を作るなどみんなで共有スペースを管理しようという法律ができ、2000年には住宅の共有スペースの問題を専門家に相談できる法律ができました。

専門家
「そしてこの時(2000年)の法律にあてはまるマンションの定義を定めたのです。」

つまり集合住宅のうち一つの建物の中に別々の所有者の部屋が2つ以上あるものを法律上マンションと定め、それ以外はアパートとなりました。

ちなみに現在『賃貸マンション』と書いてあるものをよく見かけますが、これはマンションの部屋を買った持ち主がさらに別の人に部屋を貸しているなどの場合があるそうです。

ということで、アパートとマンションの違いは 借りるのがアパートで買うのがマンション でした。

 

チコちゃんに叱られる!▽アパートとマンション』より

ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m