はてなブログProへの道

ゆくゆくはProへ昇格したいと思っておりますが、いつになることやら、、、

森と林の違いって分かりかすか? それぞれの言葉の成り立ちを理解すると見分けることができます!

みなさんは森と林の違いって分かりますか?

木の本数の違い?
木の種類が豊富か否か?

今回は森と林の違いについての話題です。

 

 

森と林の違いは・・・

自然か人工か

 

専門家
「こちらの写真、あなたはこれ森と林どちらだと思いますか。」
f:id:funa-karui:20210611144328j:plain
「正解は林です。」

「森はこちらの写真です。」
f:id:funa-karui:20210611144353j:plain

「見ての通り木の数は関係ありません。」

いったい何が違うのでしょうか。

 

この2つの違いはそれぞれの言葉の成り立ちを理解すると見分けることができます。」

 

「まず『森』という言葉の語源は『盛り』だと考えられています。」

もともと『森』とは盛り上がった土地に自然に生えている木々のこと。『山』に近い意味だったと考えられています。

「古来の人々は森と山を同一のものと考えており、その証拠に山の名前に「黒森」など森という言葉が山を意味する場所が日本各地にあります。」

森は盛り上がった土地に自然に生えた木々の集まり。では林は。

『林』という言葉の語源は動詞の『生やす』だと考えられています。つまり林はもともとは人の手で生やした木々の集まりを指す言葉なんですね。」

例えば江戸時代、城や寺院を建てるため人々は次々と木を切っていきました。その結果幕府は森林を守るため木々の管理に乗り出します。

「こうして管理された木々は『御林』と呼ばれ計画的な伐採や人工的に木を植える植林など人の手による管理が行われたんです。」

自然に生えた森と人の手が加わった林。この違いを踏まえて最初の2枚の写真を見比べてみると

森の方は木々の大きさもバラバラで様々な種類の木々が入り交じり、いかにも自然にできた木々の集まりという感じですよね。」

「逆に林の方は同じ種類の木が規則的に並んでいます。これは人の手で計画的に植えられた証拠ですね。」

「こうしてそれぞれの言葉の成り立ちを知ると森と林を見分けることができます。」

たしかにわかりやすい森と林の区別の仕方ですが、なぜ我々は普段あまり意識していないのでしょうか。

「それは私が思うに戦争の前後で起きた大規模な森林の伐採が影響していると思います。」

昭和の日本では戦争が激化。資材として大量の木材が必要となりました。

また終戦後も建物を建て直すのに木材は欠かせませんでした。

同時期に紙の需要も増えたことで自然のまま残っていた森の木々が切り倒され人が目にする山々の森は人間が計画的に木を植えた林になってしまいました。

「本来の意味で森と呼べる存在が少なくなっていったことで森と林をわざわざ区別するという考え方自体も薄れていったんじゃないのかと思います。」

「実際に現在の植物学や林学の世界では原生林人工林というともに林を使った言葉で自然か人工かを区別していたりします。」

ということで 森と林の違いは自然か人工か でした。

 

チコちゃんに叱られる!▽森と林の違い』より

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m