はてなブログProへの道

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なぜ刺身に菊がついているのか ご存知ですか? それは・・・!!

お刺身に菊がついているのはなぜか。

 

それは・・・

 

 

お刺身を醤油で食べるようになったから。

 

 

専門家
「なぜ刺身に菊がつくようになったのかというと醤油をつけて食べるようになったからなんですね。それまでは刺身は酢をつけて食べていたんですよ。」

 

その昔、生の魚は酢であえて食べていました。『なます』と言われ奈良時代には登場していたといいます。

 

まだ醤油がなかった時代、酢で食べていた理由は・・・
「保存技術がない時代ですから、お酢は匂いとか味とか強いんですよ。生臭さを消すうえで役に立ったと思います。」
「酢には防腐効果や殺菌効果がありますよね。ですから食中毒を防ぐうえで役に立ったと思います。」

 

酢の殺菌効果を調べるため食品メーカーが食品の中に細菌を入れたところ、酢が入ったものは4日経っても細菌の増殖が抑えられていたという研究結果が出ました。
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このように殺菌効果がある酢ですが当時は・・・
「酢自体が高価だったんですよ。お金持ちとか上流階級の人じゃないと『なます』は食べづらかったと思います。」

 

酢は高価で庶民は『なます』つまり刺身を食べることができなかったというのです。

 

その後、江戸時代になると漁業技術や流通が発達し魚図鑑が出るほど庶民の食卓に並ぶ魚の種類が増えていきます。

 

すると・・・
「刺身ブームがくるんですよ。」

 

カツオやマグロを刺身にして販売する刺身屋という店が登場するほどのブームが到来。

 

酢は高価で庶民の手には入らないはずですが、刺身がブームになった理由とは。
濃い口醤油ですね。匂いとか味がきついので生臭さを消すのに役に立ったんですよ。濃い口醤油をつけて食べたら美味しいもんですから、刺身文化が定着したと考えられます。」

 

江戸時代初期、醤油は関東でも作られていましたが主に関西から取り寄せていたため酢と同じく高価なものでした。

 

その後、江戸の人たちの口にあう濃い口醤油が関東で作られるようになります。

 

輸送コストがかからず大量生産できるようになると値段が下がり醤油は庶民の間に広がり刺身を醤油で食べるようになったといいます。

 

しかしある問題が・・・
「食中毒にかかる人も増えてきたようなんですよ。」

 

食中毒が多い時期は夏から秋、7月から10月ごろにかけて。

 

そこで注目されたのが
「菊です。酢と同じく昔から体に良いといわれてきました。漢方薬にも使われているほどですから。」
「菊の花がちょうど咲く季節は食中毒が増える季節でもあるんですよね。」

 

古来、日本では菊は体に良いものと考えられてきました。
重陽節句では菊を入れたお酒を飲むことで病気から身を守れると信じられていました。

 

「具体的に多いのはビタミンEです。」
ビタミンEは免疫機能を高める効果があるといいます。

 

さらに岡山大学が菊の解毒作用を調べるため細胞に菊のエキスを加えたところ、毒を分解する物質グルタチオンの量がおよそ2.5倍に増えました。

 

「江戸時代の人たちが食中毒の予防効果があると知っていたかはわかりません。しかし菊と一緒に刺身を食べることで食中毒を防ぐ効き目があると信じられていたと思います。」

 

こうして刺身に菊が添えられるようになったのです。

 

ということでお刺身に菊がついているのは お刺身を醤油で食べるようになったから でした。

 

※食用ではない菊は食べられませんのでご注意を。

 

 

チコちゃんに叱られる! ▽お刺身になぜ菊』より

ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m