もし午後中に電話かけてよと言われたら何時ごろにかけますか?
午後中に電話かけてよ
・・・
午後中?
本題です。
午前中と言うのに午後中と言わないのはなぜか。
それは・・・
午後の終わりは人それぞれだから。
専門家
「『午前中』と言うのに『午後中』と言わないのは午後の終わりというのは人それぞれだからです。」
「『~中』というのは終わりの方に意識が向けられることが多くあります。『~中』は基本的には終わりがハッキリしているものに使われる言葉なんです。」
そこで午前と午後の終わりについてどのように書いてあるのか辞書を引いてみると。
午前は夜12時から正午まで。または夜明けから正午まで。始まりに違いがあるものの終わりは正午とハッキリしています。
一方、午後はというと、正午から午前0時まで。または正午から日没までなど始まりはハッキリしていますが終わりがハッキリ決まっていません。
「例えば、午前中に荷物が届きますと言われた時、何時までに荷物が届くと考えますか。」
昼の12時までには来るだろうなと思います。
「そうですよね。じゃあ午後中と言われたら。」
午後中と言われたら、日が暮れるまで・・・、夜も午後は午後ですもんね・・・。
「そうなんです。だから終わりがハッキリしない午後には『~中』が使いにくいのだと思います。
他にも時間を表す言葉では『今日』は終わりがハッキリしている(0時から24時まで)ので『今日中』ということができます。
「ちなみに時間軸ではなく動作的な意味合いでも終わりがあいまいなものなどは『~中』が付きづらいのです。」
「婚約中とは言いますが結婚中とは言いませんよね。」
婚約とは結婚するまでの期間の事。終わりがハッキリしているので中が付きます。結婚は基本的に終わりが決まっていませんので中が付きません。
このように終わりがハッキリしているものには中が付き、人によって終わりが様々なものにに対しては中は付きづらいのです。
「人それぞれに違いがあって午後中と言うのはあいまいなんですね。」
ということで午前中と言うのに午後中と言わないのは 午後の終わりは人それぞれだから でした。
『チコちゃんに叱られる! ▽「午後中」は?』より
ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m