はてなブログProへの道

ゆくゆくはProへ昇格したいと思っておりますが、いつになることやら、、、

何故「コロコロ」より「ゴロゴロ」の方が大きく感じるのでしょうか? それは・・・!!

想像してみてください。
あなたは坂道を上っています。
その時何かが転がってきました。

次のうちどちらの方がより身の危険を感じますか?
A:何かがコロコロ転がってきた。
B:何かがゴロゴロ転がってきた。

ほとんどの人がBではないでしょうか?
Aは何かちっちゃいものが転がってきているイメージでBは大きくて重いものが転がってきているイメージ。

 

ここからが本題。

 

なぜコロコロよりゴロゴロの方が大きく感じるのか?

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「コ」と言うときよりも「ゴ」と言うときの方が実際に口の中の空間が大きくなっているから。

 

 

 

 

専門家
「『コロコロ』と『ゴロゴロ』を比べた時たいていの人がコロコロというと軽い・小さい意志を思い浮かべて、ゴロゴロというと硬くて大きい石を思い浮かべると思います。」

辞書で引いてみると
コロコロは丸みを帯びたものが転がっていくさま。
ゴロゴロは重いものが転がったり移動したりする音やそのさま。
と大きさに関しての記述はありません。
しかし確かにゴロゴロの方が大きく感じる気がします。

「この2つの言葉の違いは『コ』に濁点が付いているか付いていないかの違いです。実はこの濁点というものが大きさ・重さ・強さなどのイメージに結び付いていると言われています。

 

例えば
「キラキラ」と「ギラギラ」
カリカリ」と「ガリガリ
「トントン」と「ドンドン」
これらも濁点が付くことによって大きさや強さ、重さなどが増しているように感じます。
「例えば動物の「ゴリラ」が「コリラ」。「ドラゴン」が「トラコン」のように名前が変わってしまうとなんだかちっちゃく弱くなってしう感じがしませんか?」
反対にかわいらしい「コアラ」が「ゴアラ」になったらなんだか毛並みが固くていかつそうです。

 

では一体なぜ濁点が大きい・強いなどのイメージと結びつくのでしょうか。
「それは濁点を付けずに発音する時よりも濁点を付けて発音する方が口の中が膨らんでいるからなんです。」

濁点のありなしで口の中の空間の大きさを比較した実験がこちら
f:id:funa-karui:20220103153444j:plain
このように濁点ありの方が口の中の空間が大きくなっています。
自分で声に出してみても膨らみが大きくなっているようには感じませんが、実際にはこれほどの差があります。

 

更に先生によると
口の中が広がって大きくなることでより低い音の成分が含まれた音が口から出てきます。つまり、コの音よりゴの音の方が低い音と言えるでしょう。」

実際にコロコロとゴロゴロを声に出して比較してみた結果がこちら
f:id:funa-karui:20220103154429j:plain
上が「コロコロ」下が「ゴロゴロ」と言った時の周波数のグラフです。
「コ」と「ゴ」の部分だけ比較してみると
f:id:funa-karui:20220103154603j:plain

「ゴ」の方にだけ低い周波数が見られるため「コ」よりも「ゴ」の方が低い音であることが示されています。

「そして低い音と言うのは大きなものから発せられるという特徴があります。」
「例えばサイズの違う3つの鈴があった時に一番大きい鈴から一番低い音が出ることがわかると思います。」
他にも太鼓で比べてみると大きい太鼓の方が低い音が出ています。

このようにに物が大きくなるとより低い音が出てきます。このことから私たちは低い音を聞くと無意識的に大きいものを連想してしまうんです。だからより低音成分が含まれるゴロゴロの方がコロコロよりも大きいというイメージになつながります。」

口の中が膨らみ低い音の成分が含まれる音が出ることで大きなもののイメージに結び付く。これがコロコロよりゴロゴロの方が大きなものと感じる理由なのです。

ということでコロコロよりゴロゴロの方が大きく感じるのは 「コ」と言うときよりも「ゴ」と言うときの方が実際に口の中の空間が大きくなっているから でした。

 

つづく
funa-karui.hatenablog.com

 

チコちゃんに叱られる! 新春拡大版スペシャル』より

ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m