山芋を食べると口のあたりがかゆくなるのはなぜかご存知ですか?
山芋を食べると口のあたりがかゆくなるのはなぜ?
それは・・・
無数の小さな針が刺さっているから。
専門家
「なぜ山芋を食べると口のまわりがかゆくなるのかというと無数の小さな針が刺さっているからなんです。」
ふわっふわでじゅるじゅるの山芋のどこに針があるのでしょうか。
先生が顕微鏡で見せてくれました。それがこちら
確かにトゲトゲしているものが。さらに電子顕微鏡で拡大すると
怖いほど先のとがった針状のものが束になっています。これが山芋にある針だというのです。
「トゲトゲしているのはシュウ酸カルシウムという物質でできた針状の結晶です。長いものになりますと0.2mmぐらいの物もあります。」
この針の束が山芋の中に無数にあると言います。太さは1mmの1000分の1以下ととても小さいため、すりおろしても針の束やとがった先端も壊れず、じゅるじゅると大量の針を一緒に食べていることになります。
そしてこの山芋が口のあたりにつくと針状の結晶が皮膚に刺さるので痛痒くなると考えられています。
しかしなぜ山芋には針があるのでしょうか。
「昆虫などに食べられないように針状の結晶があると考えられます。」
実際シュウ酸カルシュウムを含んだ部分と含まない部分がある葉っぱを虫に与えると含まない部分しか食べなかったという観察結果が報告されています。
山芋は自ら針を持つことで虫に食べられるのを防ぎ生存競争で生き残ったと考えられるのです。
ちなみにこのシュウ酸カルシウムはパイナップルやキウイにも含まれていて、食べるときにチクチクする感覚があるのはそのためです。
ということで山芋を食べると口のあたりがかゆくなるのは 無数の小さな針が刺さっているから でした。
『チコちゃんに叱られる! ▽山芋の不思議』より
ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m