海水がなぜしょっぱいのかご存知ですか?それは・・・!!!
海水ってしょっぱいですよね。今は。
今は???
昔はしょっぱくなかったんかーい、と思ったあなた。
そうなんです。
昔はしょっぱくなかったらしいんです。
今回は、そんな海水についての話題です。
海水に塩が入っているのはなぜ?
それは・・・
もともとは酸っぱかったから。
専門家
「現在の海水は塩素とナトリウムが結びついた塩化ナトリウム。つまり、お塩が入っているからしょっぱいんです。」
「しかし、大昔の海は今のようにしょっぱくなく、実は酸っぱかったんです。」
そこには地球誕生からの歴史と深いかかわりがありました。
地球の歴史をひもといていきましょう。
わたしたちが生きている地球はおよそ46億年前、小さな惑星が衝突を繰り返し誕生しました。
その後、地球に大きな天体が衝突。その衝突のエネルギーが熱に変わり地球はドロドロに溶けてしまいます。
地表はマグマに覆われ、その温度はなんと1500度以上あり海は存在しませんでした。
そして惑星の衝突からおよそ200万年が経つと地球の温度は下がり、大気中の水蒸気は水となり、地上に雨となって降りそそぎました。
「年間の雨量は10mを超える、それは凄まじい大雨だったと考えられます。」
東京都の年間降水量が1590mm。そのおよそ6倍以上ある台風のような大雨が降り続きました。
その雨はなんと、1000年近くも続き現在の現在の海の元となる原始の海が生まれたのです。
しかし、生まれたての海は現在の海とは違い、魚類や哺乳類などの生物たちが住める環境ではありませんでした。
「地球がマグマで覆われていたころ、大気中にはマグマから噴き出した多量のガスの中に塩素ガスが含まれてました。」
この塩素ガスは水に溶けやすい性質を持っていて、それが雨に溶け塩酸の雨となりました。
塩酸というのはみなさんもご存知でしょう。
金属をも溶かす強酸性の液体。
そう、最初の海は酸性の海だったんです。
強酸性ですから、酸っぱかったんです。
では、なぜ酸っぱい海がしょっぱい海に変わったのでしょうか。
「火山によってつくられた岩石には様々な元素が含まれていて、それらが酸っぱい塩酸の雨で海の中に溶けだしたのが原因なんです。」
塩酸の雨に含まれていた塩素が岩石にあるナトリウムとくっつき塩化ナトリウムが作られました。
いわゆる、塩が生まれたということです。
この塩化ナトリウムは今海中の塩分のおよそ8割を占めています。
こうして今からおよそ38億年前に酸っぱい海からしょっぱい海へと変化していったのです。
ということで海水に塩が入っているのは もともとは酸っぱかったから でした。
追加情報
海水が年々しょっぱくならない理由なんですけれども、海水は年間425兆トン蒸発して、これに対して雨は385兆トン降り、川の水は40兆トン海へ流れ込んで、丁度プラスマイナスゼロ。このように上手く釣り合っているので一定の塩の濃度を保っているということです。
『チコちゃんに叱られる!▽海水の謎』より
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