生まれ持って運動神経がいい人はいない!? 大事なのは成功体験と反復練習!
運動神経がいい人ってどういう人を思い浮かべますか?
今回は運動神経についての話題です。
運動神経がいいってなに?
それは・・・
生まれ持った才能よりも繰り返し練習したおかげ。
専門家
「いわゆる運動神経がいいとは、スポーツ科学的には自分のイメージ通りに体を動かせることを指します。」
「運動神経がいい・悪いという表現は“俗語”で、皆さんが考える運動神経は練習で誰でも身に付けられることができます。つまり、生まれ持って運動神経がいい人はいません。」
そもそも運動神経とは医学的には才能やセンスのことではなく、脳と筋肉をつなぐ神経そのもののことを指します。
一体どのような働きをしているのでしょうか。
「人は運動をする際に脳から筋肉に“どう動けばいいか”の指令を送ります。例えば走る場合は、右足を出して次に左足を出すという指令を運動神経を通じて脳から筋肉へ送っているのです。」
「運動神経はだれしも備わっていくものであって個人差はありません。」
では、個人差がないのに運動の出来・不出来に差ができるのはなぜなのでしょうか。
「いわゆる運動神経がいいというふうにされる人は脳の中に適切な神経回路を作れている人なんです。」
運動ができる出来ないは脳が関係していたのです。
「脳の中の神経回路は例えるなら都内を入り組んで走る地下鉄の路線図なんです。」
「地下鉄で新宿駅から浅草に向かうとしましょう。1番早く行くには新宿駅で都営新宿線に乗り馬喰横山駅で都営浅草線に乗り換えて浅草駅に向かうルートがあります。」
このように脳の中で最適なルートを通れる人がいわゆる運動神経がいいとされている人なんです。」
「一方、運動神経が悪いとされている人は新宿駅で大江戸線に乗って六本木で日比谷線に乗り換えて茅場町へ。さらに東西線で日本橋に向かいそこから銀座線で浅草駅へというように目的に到着するまでに時間がかかってしまう人のことを言います。」
この神経回路という名の地下鉄を乗りこなす方法は
「ずばり成功体験と反復練習です。」
「地下鉄でも一回乗り換えルートを覚えれば次からは調べなくてもちゃんと目的地にたどり着きますよね。成功体験とはいわば適切なルートを知ることなんです。その適切なルートを何度も使っていれば体が自然にその道順を覚えます。運動も成功体験を続ければ誰でも出来るようになるのです。」
それでは初めてする運動をすぐにできる人とできない人の差は何なのでしょうか。
「初めての運動でもすぐにできてしまう人は過去の似たような運動の記憶を応用できる人なんです。」
「例えば野球をやっていた人が初めてバドミントンをやったのにスマッシュが打ててしまう。これは野球のボールの投げ方の記憶をバドミントンのスマッシュに応用しているからなんです。」
ここで運動神経をさらに良くする方法を。
先生いわく、3つのポイントがあるそうです。
「その1は、うまい人の動きを真似するということです。」
「うまい人の動きを真似して練習すると脳の中の適切なルートを発見しやすくなって徐々に適切な動きに近づいてくるんです。」
「その2は、うまくいった動きは繰り返し続けるということです。」
「うまくいった動きはすぐに繰り返すことで脳の中で適切なルートが固定化されていきます。その結果としてその動きが体に定着します。」
「その3は、練習中の自分を客観的に見るということです。」
「練習の様子をスマホなどで撮影して客観的に自分を見てダメな動作は脳に定着させないで、いい動作だけを脳に残すということが大事になります。」
「何度も言いますがいわゆる運動神経のよしあしに才能は関係ありません。努力した人のみに与えられるものです。」
ということで運動神経がいいとは 生まれ持った才能よりも繰り返し練習したおかげ でした。
追加情報
「専門家の方の話によりますと運動神経をよくするポイントが他にもありまして、それは『たまには休む』事だそうです。」
「例えば自転車に乗る練習で転んでいた子どもが1週間練習を休んで再開するとすぐに乗れたということがあるんですね。これは休んでいる間に練習でのいいイメージが脳の中で増幅したのではないかと考えられるということです。」
『チコちゃんに叱られる!▽運動神経とは』より
ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m