「ヒツジが1匹ヒツジが2匹・・・」眠れましたか?
眠れないときに「ヒツジが1匹ヒツジが2匹・・・」
みなさん経験ありますか?
これで眠れましたか?
今回は眠りとヒツジの関係についての話題です。
ここからが本題。
眠れないときに数えるのはなぜヒツジなのか?
それは・・・
「ヒツジ」と言うとリラックスするから、でも日本語じゃダメ。
専門家
「眠れないときにヒツジを数えるのは「ヒツジ」と言うと体がリラックスして眠る準備をし始めるからなんですよ。」
えっ、眠る準備ができるんですか?
「はい。人が眠るには自律神経をリラックスした状態に切り替える必要があるんです。」
自律神経とは内臓や血管など体全体の動きをコントロールしている神経のこと。
「自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。簡単に言うと交感神経が高まると体が活発な状態になり、副交感神経の働きが勝っているとリラックスな状態になります。」
眠るときにはこの副交感神経を高める必要があります。
「交感神経よりも副交感神経の方が有利な状態へ、つまり起きている状態から眠った状態への切り替えのスイッチになるのが呼吸です。」
「そして切り替えるのに『ヒツジ』という言葉はとっても適しているんです。」
「でもこれ、英語の『sheep(シープ)』でやらないと意味がなくて日本語の『ヒツジ』でやっても眠くはならないんですよ。」
実は寝る前にヒツジを数える習慣は『sheep』と『sleep』の発音が似ていることから英語圏で始まったと言われています。
日本にもアニメなどを通して1970年代以降に伝わった際、『sheep』が『ヒツジ』と訳されて定着してしまったようです。
「『sheep』と声に出してみたらわかるんですが、この呼吸法が眠るのにとても大事なんですね。」
「『シープ』と息をゆっくり吐く言葉をくり返すことで自然に呼吸がゆっくりになって副交感神経の方が優位な状態になります。こういう状態になると人は眠りに落ちるのです。」
「『sheep』という言葉は息をゆっくり吐くからこそ意味があり、日本語の『ヒツジ』は息をゆっくり吐かないので数えても全く意味がないんですよ。」
眠りを誘うには英語の『シープ』のような伸ばす音、つまり長音を声に出すことがポイントだということがわかりました。
「ヒツジが1匹ヒツジが2匹って眠るための1つの言葉っていうふうに定着していますよね。そういう意味で眠りのイメージにつながったのかもしれません。」
ということで眠れないときにヒツジを数えるのは ヒツジというとリラックスするから、でも日本語じゃダメ でした。
『チコちゃんに叱られる! ▽なぜヒツジを数える』より
ここまでお付き合いいただきありがとうございます m__m