1度生産終了した「ラ王」が見事に復活! チキンラーメンはなぜチキン味? ”たまごポケット”誕生にはあるエピソードが!
ラーメン屋さんで食べる本格ラーメンを目指し生麵のような食感があるのに長期保存できる画期的な生タイプめんを新開発。
通常のカップ麺より100円以上高い王様価格だったにもかかわらずカップ麺は100万食でヒットと言われる中、生タイプ麺を武器に発売翌年にはおよそ1億4000万食を売る大記録を樹立。発売から29年経った現在でも4位にランクイン!funa-karui.hatenablog.com
しかしそこにはある事件が。ラ王は発売当初は大ヒットしたのだが次々と発売される新商品との社内競合により売り上げが徐々に低迷。なんと発売してから18年後の2010年に一度生産終了になっていた。
しかし日清食品はあきらめなかった。ラ王はカップヌードルに次ぐ日清食品の中でも非常に高い認知度を誇るブランドでした。このまま終わらせるわけにはいかないということで社内の総力を結集して一大リニューアルを敢行。それが次世代ノンフライ麵。ラ王の代名詞だった生タイプ麵に代わり、まったく新しい麺を作り出したのです。
次世代ノンフライ麺とは?
3層太ストレートノンフライ麺です。
表面の食感と中の芯を残した3層にしたタイプの麺になります。この技術により、まるでラーメン屋さんで食べるような生麺に近い食感をノンフライ麺で実現。こうして日清ラ王は見事復活したのでした。
日清チキンラーメンと聞いて何か気になるところはないだろうか?
なぜチキン味?
この味は日清食品の創業者である安藤百福が何気ない日常の出来事をヒントに生み出したもの。
実は安藤百福の息子の安藤宏基(現日清食品ホールディングスCEO)は鶏肉が苦手で食べられなかったのだが、母の作る鶏がらスープのラーメンだけは喜んで食べていた。
それを見て開発中のラーメンをどんな人にも愛されるチキンスープにしようと決めたんだという。
当時普及し始めたばかりのテレビでCMを流すなど何から何まで目新しかったチキンラーメン。うどん1玉が6円だったころ、チキンラーメンは1食35円という高価格にもかかわらず。爆発的な大ヒット。
2003年には麺にくぼみをつけて卵をのせやすくしたことで人気が上昇。そう“たまごポケット”の誕生である。
このたまごポケットの誕生のきっかけは消費者からのお叱りがきっかけだったとか。あるチキンラーメンのCMがお茶の間に流れると会社にあるメールが。
「CMを真似して卵を入れたんだけど全然きれいにできない。」
たまごポケットがない時代にCMを真似すると卵が麺の上からずり落ちてしまうというお叱りの電話やメールが次々に届いたのだそう。その中には「卵がうまくのるようなくぼみがほしいです。」との声も。
幾度となく施策を重ね消費者アンケートなどを繰り返しようやく完成したのがたまごポケットなのです。このリニューアルで年間売り上げ記録を更新。2008年にはそのたまごポケットも更に進化。
白身ポケットと黄身ポケットの2段になったWたまごポケットが誕生しました。
『林修のニッポンドリル 日清食品インスタント麺売上番付!』より
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